2005年の作品①

【夜の鳥】


2005年 キャンバス 1800×900 油彩(部分) 

【いのち】



2005年 キャンバス 1200×1500 油彩

◆夜の鳥◆
 上野動物園での展示会に出品する作品の一つとして制作しました。
 夜の森を鷺がたった一羽、飛んでいきます。
 表現したいことは、孤独感とか、不安感とか、葛藤、簡単に言えば、そういうことです。
 口に出して言いたくても言えないことです。(由貴記)

◇解説◇

 竹原が描く絵は、いつもどことなく孤独感や淋しさを漂わせています。でも、淋しいだけではない何かを感じるのです。
 この絵を見た時に、思いました。私たちは、この世の暗闇を一人で行かなければなりません。でも、そこには、一条の光芒が見えます。(玲子記)

◆いのち◆
 「おおかみ」の作品をもう少しリアルに描こうと思って、取り組んだ作品が結果的に「いのち」になりました。
 東京の光は弱くて、思うような色が描けないと思って、モノクロの作品ばかり描いていましたが、久しぶりに色のある作品になりました。
 描いているうちに段々と変化し、具象が抽象になり、気持ちのおもむくまま絵具をキャンバスに叩き込みました。
 生命の躍動感を感じてもらえたら嬉しいです。(由貴記)

◇解説◇
 上野動物園の展示会のために制作した作品の一つです。本人も書いていますが、東京の光では、色が描けないといっていた竹原が、久しぶりに色を使いました。
 新しい展開を予感させてくれる作品になりました。(玲子記)